目の疾患から疑われる身体の病気とは

~自覚症状がなくても要注意~

 

 

 目の異常を感じたら、眼科に行こうと考えますよね。ですが、その目の異常は、もしかしたら目以外の病気のサインかもしれません。本記事では、目の症状から疑われる身体の病気についてお伝えします。

 

見えにくさを感じたらまずは眼科へ

 

「目がかすむ」「真っすぐなはずの窓枠が曲がって見える」「視界が狭くなる」「視界の両端が見えない(見えにくい)」などの見えにくさを感じたとき、目の病気を心配しますよね。すぐに眼科に行くのは言うまでもありませんが、目だけを治療すればいいとは限りません。

 

視力低下やものが歪んで見える変視症は、糖尿病黄斑浮腫(以下、黄斑浮腫)の初期症状ですが、実は黄斑浮腫のある人は腎機能が低下している可能性があるのです。

 

黄斑浮腫は、糖尿病の合併症である糖尿病網膜症に付随して起こる疾患。そして、腎機能の低下は糖尿病の進行によって起こるもの。つまり、見えにくさやものが歪んでみえるような黄斑浮腫の自覚症状がある場合は、腎臓にも注意が必要なのです。

 

黄斑浮腫は腎機能低下のサイン

 

腎臓は、肝臓と並んで「沈黙の臓器」と呼ばれていて、異常があってもほとんど自覚症状がないのが特徴です。腎機能の低下が進むと、手足がむくむなどの症状が現れますが、初期のうちはまず気づきません。

 

だからといって油断は禁物です。黄斑浮腫によって視力が低下して様々な治療を行っても治療に反応しにくい場合、その時点では腎機能にそれほど問題がなかったとしても、1、2年で急激に腎機能が低下することがあるのです。気づいたときには人工透析が避けられない状態、ということもありえます。

 

透析によって黄斑浮腫が良くなるケースはありますが、透析を導入するということはこれまでの生活が変わることにもなるので、ご本人やご家族との話し合いが必要です。

 

むくみが出る頃には、腎機能の低下はかなり進行しています。一方、黄斑浮腫は腎機能低下の早い段階で診断されることが多いので、ぜひ記憶にとどめておいてください。

 

身体はつながっていて、機能は影響しあっている

 

目の治療をすることで、見えにくさが改善されることはあります。ですが、目がよくなったからといって安心はできません。目の治療がうまくいっても、体の状態が悪化することで黄斑浮腫が再発することもありうるからです。安易な自己判断は避け、黄斑浮腫と診断されたら、定期的に眼科に通うようにしましょう。

 

糖尿病は、食事療法や適度な運動による血糖コントロールが欠かせません。血糖が高くなると黄斑浮腫や腎機能にも影響します。

 

身体は全部つながっていて、相互の機能が影響しあっています。一つの症状にもさまざまな要因があり、一つの症状が別の症状を引き起こすことも少なくありません。

 

見えにくさを感じたときは、まずは定期的に眼科に通うこと。そして医師から内科での診察を促されたときには、その指示に従うようにしましょう。

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