夏から秋にかけて、目のかゆみを感じたら

~季節性アレルギー性結膜炎~

季節性アレルギー性結膜炎

花粉症といえば春、と思っていませんか? 実は、夏や秋にも花粉症を発症することがあるのです。

 

夏にもアレルギーを起こす植物はある

アレルギー性結膜炎は「通年性」と「季節性」にわかれており、花粉が飛ぶ時期だけ目のかゆみなどの症状が現れるのは後者です。

 

春のスギやヒノキの花粉による症状はよく知られていますが、夏や秋にも花粉症の原因となる植物があります。 夏にはイネ科の植物であるカモガヤやオオアワガエリ、秋にはヨモギやブタクサがそれに当たります。原因となる植物は約60種類あるといわれているので、ある特定の時期に目のかゆみを感じる場合は、何らかの花粉症の可能性があります。

 

ただし目のかゆみについては、コンタクトレンズなどの刺激による巨大乳頭結膜炎やウイルスや細菌による結膜炎、またはドライアイの場合でも起こることがあります。 眼科でアレルギー検査を受けると、どの花粉に対してアレルギーを持っているかがわかるので、対策を立てることができます。

 

参考:春の目のかゆみには要注意

http://www.mieru-yorokobi.com/life/seasonal-allergic-conjunctivitis/

 

花粉症と食べ物の意外な関係性

花粉症の人はそれだけで十分に症状としてはツライのですが、花粉症の人の中には、ある果物や野菜を口にすると口の中でかゆみを感じる人がいます。その症状を「花粉-食物アレルギー症候群」といいます。

 

花粉の原因となる植物の種類によって、この症状を引き起こす食材は異なります。例えば、ヒノキ科のスギの花粉症の場合はトマト、イネ科の花粉症の場合はメロンやスイカ、キウイフルーツやオレンジに要注意です。

 

またキク科でも、ヨモギの場合はセロリやニンジン、マンゴーなど、ブタクサの場合はメロンやスイカ、キュウリやバナナなどに注意が必要です。 自分がアレルギーを持つ花粉と関係のある食材を知っておいて、その季節には口にしないように気をつけましょう。

 

花粉に接触しない生活の工夫と治療

花粉症の人は、まずは花粉との接触を避けること。花粉の飛散する季節に外出するときは、帽子やゴーグル型のメガネやマスクを身につけましょう。そして日常的には、コンタクトレンズはできるだけ避けてメガネを使うようにします。規則正しい生活と十分な睡眠を心がけ、バランスのよい食事をすることも大切です。

 

花粉症治療の点眼薬には、主に3種類の薬があります。症状のタイプや程度にあわせて眼科医が処方しますので、医師の指示に従うようにしましょう。

 

花粉症は病気ではないからと軽んじてはいけません。花粉の量や体調によって重症化することもあります。目の異常に気づいたら、眼科を受診しましょう。

 

参考資料: 「夏から春に目のかゆみでお悩みのみなさまへ 季節性アレルギー性結膜炎」

監修:日本大学医学部 視覚科学系眼科学分野 臨床教授 庄司純先生

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