病的近視における脈絡膜新生血管(近視性CNV)とは?

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深刻な視覚障害は歳をとってから初めて起きるとは限りません。

 

近視性CNVとは何か?


眼底にさまざまな異常が生じた強度近視を病的近視と呼び、20~50歳の若年者に視力障害を引き起こす主要な原因の一つです。(※1)
そして、病的近視により、異常な血管が発生する場合があります。これが脈絡膜新生血管(CNV)です。例えば40代の学校教師で、仕事と子育てに忙しいさなか、突如として視界がぼやけてきたという方もいますし、あるいは30代の会社員で、報告書を読むときに見えない部分があることに気付いたケースもあります。

 

近視性CNVの症状とは?


近視性CNVでは眼底に新しく病的な血管が発生します。最終的にこれらの血管は破裂する可能性があり、そうなると血液成分が網膜に漏出して、多くの場合、視野が変形するなどの障害が発生します。症状としては、水の中から眺めているかのように、物が変形したり波打って見えることがあります。

視野に著しいぼやけや暗点がある場合は危険信号かもしれません。単に視界がぼやけるだけでも、短期間にその症状が出た場合は要注意かもしれません。


最初に紹介した学校教師や会社員たちは、年齢と共に視力の変化を自覚していて、遠方の物が以前よりも見えにくくなっているでしょう。眼鏡のレンズが次第に厚みを増していることも考えられます。それでも、近視性CNVの発症はなかなか予想しづらいことでしょう。


近視性CNV発症者の90%が5年後に視力を大きく損う(※2)ことを考えると、兆候のある人は心配になってしまうことでしょう。仕事、車の運転、読書など日常生活のあらゆることが、もはや当たり前ではなくなってしまうかもしれません。

 

近視性CNVを早期発見するには?


定期的な眼科検診を受けることで、病的近視は発見することができます。また、病的近視と診断された人は、毎年、異常な血管の増殖もしくは網膜剥離のおそれがないか、毎年、眼科医の検査を受けましょう。 また、視力に何らかの変化が生じたら、ただちにかかりつけの眼科医に報告しましょう。


近視性CNVは、早期に発見すればさまざまな治療方法があり、障害の進行を抑えることや、場合によっては進行を止めることも可能です。(※3)

 だからこそ、最初に挙げた教師や会社員の方々も、仕事をこなし、人生を前向きに進んでいるのです。

 

(※1)Novartis Media Fact Sheet - Myopic Choroidal neovascularization
(※2)Epidemiology and Diagnosis of Myopic Choroidal Neovascularization in Asia.
(※3)The role of anti-VEGF agents in myopic choroidal neovascularization: Current standards and future outlook.

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