目の見えにくい方のための休日ショッピングガイド

 

年明けセールや初売りの季節となり、お目当ての商品を探して複数の店舗を巡っている方もいるのではないでしょうか。しかし目の見えにくい状態で人混みの多いお店やデパートに出かけることは、時には危険を伴うだけではなく、間違った買い物などによる不満をも生じるおそれがあります。

ご安心ください。新しいサービスやテクノロジー、またちょっとしたユーモアがあれば、そのような不安なくショッピングがしやすくなり、より楽しむことができます。

 

パーソナル・ショッパーが目の見えにくい方々をサポート

パーソナル・ショッピング・サービス(ひとりひとりに合った買い物コンサルタントサービス)やアテンドサービス(お買いもののお手伝い)をご存知ですか?

もともとは、お客様が自分では選択できないような新しい衣料を探すお手伝いをすることにより購入意欲を促進させたいというお店側の思いから始まったものですが、近年このサービスを提供する店が増えており、目の見えにくい方だけでなく、耳の聞こえにくい方や、外国語でショッピングを楽しみたい方などへのサポートも可能になりました。

ショッピングのプロとの予約をとれば、さまざまなフロアに案内してもらえるとともに、必要なものを探し、適切なアドバイスとともに買い物のお手伝いをしてもらうことができます。

そして、目の見えにくい方々も、これらのサービスを以下のような流れで利用することができます!(受けるサービスにより、内容は異なります)

・パーソナル・ショッパーと予約をとる
・購入する必要のある商品のリストを渡す
・パーソナル・ショッパーに店を案内してもらい、買い物のアドバイスとサポートを受ける    
・購入品目を記載してもらい、探しているものが購入されているか確認してもらう

日本では、伊勢丹新宿店や東武百貨店池袋店、阪急うめだ本店など、さまざまなデパートがこのようなサービスを取り入れています。               

海外では、英国のデベナムズというデパートチェーンが、一歩進んだパーソナル・ショッピング・サービスを採用し、英国王立盲人協会(※1)との直接提携により、目の見えにくい方々や盲目の方々のために特別に企画されたパーソナル・ショッピング・サービスを開始しています。

 

オンラインでのショッピングにチャレンジしてみませんか?                                            

現実には、目の見えにくい方々にとってすべての店が利用しやすいわけではありませんので、オンラインショッピングはひとつの重要な選択肢です。オンラインショッピングのウェブサイトのなかには、フォントの拡大、コントラストの変更、または製品に関する音声による説明などの機能を提供しているものもあります。

もちろん、ウェブサイトにそのような機能がない場合でも、コンピューターに内蔵されていることの多いツールを使って、買い物を容易にすることが可能です。当ウェブサイトの「本のある暮らしを楽しむ」という記事では、ウェブサイトを見やすくするのに役立つ、アクセシビリティについての記載がありますのでぜひご覧ください。多くの場合、これらの機能は無料で利用することができます。

 

目の見えにくい方々のための、これからの買い物の形

テクノロジーは、買い物に出かけようとする目の見えにくい方々にさまざまなサポートを提供し始めました。近距離無線通信(NFC)は、スマートフォンとタッチ動作を使用して、消費者と通信するサービスです。フランスでは「カジノ」というスーパーマーケットチェーンが、目の見えにくい方々のためのNFCタグの可能性を調査するため、L'Institut de la Visionというフランスのリサーチセンターと共同で、NFCテストを開始しました。(※2)

2012年に、「カジノ」は、パリに初めての目の見えにくい方々も買い物をしやすい店をオープンしました。(※3)「カジノ・アプリケーション」と呼ばれるアプリを通して、製品の場所まで案内され、自分のスマートフォンや店が提供するタブレット上で商品タグをスキャンし、製品名、価格、含有成分などの詳細に関する音声説明を聞くことができます。

すべての店が目の見えにくい方々のためのサポートを実施しているわけではありませんが、このようにバーコードを読み取り、商品の情報を音声で聞く事ができるような技術は今後ますます増えていきそうです!

(※1)英国王立盲人協会 (英文のみ)
(※2)NFC world.com (英文のみ)
(※3)NFC world.com (英文のみ)

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