「読むこと」「書くこと」の支援を積極的に受けよう

~自治体による代筆・代読支援について~

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2018年度の調査※1によると、視覚障がい者の86%が読み書きに困っていると答えています。日常生活における代筆・代読を支援する福祉サービスについてお伝えします。

 

書面の記入と読み上げの支援がある

生活の中では、ポストに投函されるチラシや書類を読んだり、申込書や申請書を書いたりすることが必要になります。これは、見えない・見えにくい方にとっては大変な作業。そんなときに利用したい福祉サービスが、「代筆・代読」です。

代筆とは、自分の代わりに書面に記入してもらうこと。役所からの書類や買い物での注文書、ホームページの申込フォームへの入力も代筆に含まれます。代筆サービスでは、書面の内容を読み上げながら記入が必要な項目について知らせ、読み上げ確認をしながら記入します。

代読とは、書面に書いてある内容を読み上げてもらうこと。スーパーのチラシや自治体のイベント案内、宅急便の不在票や役所からの書類、また希望すれば手紙やハガキ、写真の内容も読み上げます。目の前で読むので、自分が理解できるペースで、かつ聞き逃したところは繰り返し読んでもらえます。

 

個人のニーズに合わせた「代筆・代読支援」

現在、代筆・代読はさまざまな福祉サービスの中で行われています。「同行援護」では外出時の情報提供の一環として、「居宅介護」では家事援助の一環として実施されています。また「対面朗読」では、施設への訪問時に行われています。しかし、これらの代筆・代読支援には、不十分な点があります。たとえば、同行援護の場合は外出時のみとされているので、自宅での代筆・代読支援はできません。居宅介護の場合は家事援助の優先度が高いので、代筆・代読に割ける時間はおのずと少なくなってしまいます。

そこで知ってほしいのが、各自治体で行われている、地域生活支援事業の中の「意思疎通支援事業」としての「代筆・代読支援」です。これは、同行援護や居宅介護など既存のサービスではカバーしきれない、個人のニーズに合わせた支援ができるのです。

 

自治体に要望を出すことができる

意思疎通支援事業「代筆・代読支援」を実施している自治体は、現状では限られています。ですが、それらの自治体は、既存の福祉サービスを活用して「代筆・代読支援」を実施しているので、まだ実施していない自治体でも「代筆・代読支援」を導入することは可能なのです。

視覚障害をお持ちの方やご家族の方で、「代筆・代読支援」を受けたいと思う方は、まずはお住まいの自治体の福祉課に聞いてみてください。もし未実施の自治体であった場合は、「代筆・代読支援」開始の要望を出すとともに、すでに実施している先駆的自治体の代表的モデルについての情報提供をすると効果的です。代表的モデルについては、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合(旧・日本盲人会連合)のホームページに掲載している調査報告書の完全版(http://nichimou.org/all/news/secretariat-news/190409-jim/)に記載されています。

また、同連合で作成した「代筆・代読支援」のリーフレットもホームページに掲載しているので、あわせてご覧ください。

快適な生活を送るためのサービスを、積極的に活用しましょう。

 

社会福祉法人日本視覚障害者団体連合(旧・日本盲人会連合)

住所:169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2

電話:03-3200-0011

FAX:03-3200-7755

HP:http://nichimou.org/

 

 

※1「読み書きが困難な弱視(ロービジョン)者の支援の在り方に関する調査研究事業」【日本盲人会連合/平成28年12月】

http://nichimou.org/all/news/secretariat-news/170327-jimu/

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