視覚障がい者に特化した総合イベント

~第13回サイトワールド2018 参加レポート~

 

会場

 

11月1日から3日まで東京・錦糸町で行われた「サイトワールド」。“視覚障がい者に特化した世界でも類を見ないイベント”として2006年にスタートしました。

 

日常生活に役立つ便利グッズから最先端技術まで幅広い展示物が集結しており、様々な体験や情報に触れることができました。

 

最先端のテクノロジーを体験できる

昨年は延べ4000人が来場した「サイトワールド」。視覚障害をサポートする機器やインフラは年々進化を遂げており、最先端テクノロジーに触れることのできる絶好の場となっているようです。

 

拡大読書器や視力補正のためのメガネなど、さまざまなものを実際に体験できるのは、このイベントならではの利点です。

 

 拡大読書器

 

視覚を補う知覚として大切な触覚。「触ってわかる」製品には参加者の関心も高いようでした。触ってわかる時計や生活用品に貼る点字シールをはじめ、触ってわかる地図や星座早見盤のコーナーでは、視覚障がい者の方たちが使い方を積極的に質問する姿が印象的でした。  

 

点字絵本

 

また、点字を読める人が少なくなっていることもあり、「触ってわかる」製品の必要性は増加しています。文字をそのまま立体的に浮かび上がらせることで、触って文字を読むための印刷技術も紹介されており、「触ってわかる」技術の進歩を肌で感じることができました。

 

生活をサポートする音声案内の機器

触覚とともに、視覚を補う知覚として聴覚があります。デイジー再生機器(音声データの再生機器)については出展されている種類が豊富で、当事者の方たちが使いやすさや価格などを比較検討できる機会になっていました。

 

視覚と聴覚の両方で情報が得られる音声読み上げ機能のついた拡大読書器のブースにも、実際に体験するために次々と人が訪れていました。

 

昨今では、「しゃべる家電」も増えています。音声で設定温度を伝えたり、注意喚起をしてくれるIHクッキングヒーターの前では、女性の方が熱心に説明を聞きながら操作をしていました。

 

また、歩行者用信号機が見えにくいという問題を解決するためのものとして、横断歩道の手前で、音や振動によって信号の状況を確認できる装置のデモも行われていました。これは盲ろうの方にとっても有用なシステムで、大阪を中心に少しずつ広がっているそうです。

 

情報交換の場として活用されている

そのほか、ネイルケアのブースではひっきりなしに来場者が訪れており、笑顔で帰っていく姿が印象的でした。ネイルのストーンで白杖や白杖のストラップを飾りつけしてもらった方もいました。

 

 ネイルケアブース

 

盲導犬のブースでは、盲導犬ユーザーの方も、盲導犬利用を考えている方も、担当者から熱心に話を聞いていました。サイトワールドは、情報交換や交流の場としても活用されていることがとてもよくわかりました。

 

会議室では、セミナーや講演会、ワークショップなどが行われました。11月1日は点字の日ということで、点字普及協会による講演会には多くの方が参加していました。また、各社の新製品発表会や、視覚障がい者の囲碁教室などもあり、硬軟とりまぜたラインアップで来場者の満足度を上げていました。

 

最寄駅ではボランティアの方たちが道案内をするなど、来場者の立場に立って企画・運営されたこのイベントは、2019年同時期の開催もすでに決まっています。

 

サイトワールド2018

http://www.sight-world.com/

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