デジタル眼精疲労という現代病

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みなさんは1日平均どのくらい携帯、パソコンやタブレットのデジタル画面を見ていますか?

英国における最近の研究結果によると、英国国民は1日平均約9時間、画面を見て過ごしているそうです。これは、一生のうち約30年間も画面を見ている計算になります。

 

一方でデジタル眼精疲労(別名:コンピューター視覚症候群)は近年世界中で広がっており、米国で一日3時間以上コンピューターを利用する7千万人の勤労者の90パーセント(※1)が罹患していると言われています。

 

デジタル眼精疲労とは

 

デジタル眼精疲労が発生する理由はいくつかありますが、モバイル機器を使うときに、本や新聞よりも目に近づける傾向があることもその一因です。海外の調査によると、コンピューター画面を眺める時は通常よりもまばたきの回数を減らす傾向にあることが分かっています。まばたきは、目を回復させるために人間に自然に備わった行動ですが、その頻度が減ると、ドライアイ、眼精疲労、目の痒みそして炎症等が発生し、不快感を生じたり、時には作業能力に影響を与えたりすることにつながってしまいます。

 

目の見えにくい方にとっては、弱視力や眼の不快感の元となる原因はできるだけ取り除きたいものですよね。その一方で、デジタル技術の使用は、目の見えにくい方の生活を楽にする上でかかせないことも事実です。

 

ここでは、デジタル眼精疲労の仕組みを理解し、デジタル眼精疲労を最小限に保つことができる簡単なヒントをご紹介したいと思います。

 

1.照明と液晶の明るさの調整               

暗い照明と連続的な液晶画面の明るさは、デジタル眼精疲労の原因になることが分かっています。海外の報告では、画面の色を落ち着いたグレーなどに変えて、画面の色を暗く調整することが推奨されています。コンピューターの設定で画面の輝度を中程度に設定することも効果があります。また、明るい照明はコンピューター画面と競合して眼精疲労の原因となるため、コンピューター画面の周囲の照明を落とすことも効果的です。

 

2.デジタル機器と目の距離を意識する

私たちは本や新聞などのアナログなものよりも、デジタル機器を目に近づける傾向があります。しかし画面をあまり目に近づけすぎると眼精疲労を招く恐れがあります。モバイル機器を目から遠ざけると見にくいと感じる場合は、フォントサイズを拡大するよう設定してみてください。コンピューター画面の場合、Apple社では眼と画面との距離を少なくとも45~60センチ保つことを推奨しています。

 

3.20-20-20ルール(2

デジタル機器を使用する場合、いつ、どのように目をケアすればよいのか覚える簡単な方法があります。20-20-20ルールです。

①画面を見つめ続けるのは20分まで:コンピューター画面を連続して見つめる時間を20分に制限することで、眼精疲労を制御する効果があります

②視線を20フィート(およそ6メートル)先へ:画面から目をそらして目を休めるときは、立ち上がって6メートル以上先の物を見つめます

③休むときは20秒以上:目を休めるときは、20秒以上コンピューター画面から目をそらすようにします

 

(※1)Blehm C, Vishnu S, Khattak A, Mitra S, Yee RW. Computer vision

syndrome: a review. Surv Ophthalmol 2005;50(3):253e62.

(※2)National Eye Institute: "Eye Health Tips."

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