すべての人に目のケアを

10月8日は「世界視力デー」

すべての人に目のケアを ― 10月8日は「世界視力デー」みなさんは、今日、10月8日が「世界視力デー」(World Sight Day)ということを知っていますか? 世界視力デーは、失明や視覚障害に対する意識向上と啓発を目的に10月の第二木曜に設定され、毎年、世界各地で視力関連のイベントが行われています。今年の世界視力デーのテーマは、「すべての人に目のケアを(Eye Care for All)」です。 

 

世界保健機関(WHO)によると(※1)、世界には、視覚障害のある人(※2)がおよそ2億8500万人いるといわれています。そのうち、3900万人が失明しており、2億4600万人が軽度、あるいは重度の視覚障害を患っているとされていますが、実は失明や視覚障害の80%は、適切な予防や治療によって回避可能といわれています。

 

ただ、回避可能な視覚障害の90%は発展途上国で発生している上に、視覚障害の治療や予防は、医療の分野でも最もお金がかかるのが現実です。また、ここ20年の間で、伝染病や感染症による失明は大幅に減少しているものの、視覚障害のある人の65%は50歳以上、つまり、世界の全人口のわずか20%に集中しているというデータもあります。

 

この課題に世界的に取り組んでいるのが、WHOと国際失明予防機関(IAPB)です。回避可能な視覚障害を2020年までに根絶することを目指すグローバルキャンペーン「VISION 2020」(※3)を1999年に立ち上げ、毎年、世界視力デーには、目の健康について社会の関心を呼びかける啓発活動を行っています。「VISION 2020」には、国際的なNGO団体、専門家協会、そして眼科医療専門機関や民間企業がメンバーとして加わり、その活動は多くの国に広がっています。

 

「VISION 2020」が目指すのは、不必要な失明を減らし、また、やむを得ず失明してしまった人々が十分にその能力を発揮できる世界。回避することのできる視力障害をなくすためには、公正かつ持続性のある広範囲な眼科医療を、世界中全ての国に普及させることが不可欠です。そのために、“The Right to Sight (見える権利)”を世界中の人々にできるだけ多く広め、目の検査や屈折異常に対する眼鏡矯正、緑内障の早期発見や白内障の手術などをもっと普及させて視力障害をなくそうと、様々な活動が世界中で展開されています。

 

多くの国で高齢者人口が増える中、今後ますます加齢による視覚障害を患うリスクを抱える人々が増えることが予想されており、「VISION 2020」のような取り組みがますます展開される必要がありそうです。

 

(※1)WHO Facts (英文のみ)

(※2)視覚障害の中で最も多い疾患は、目の屈折異常と白内障、そして緑内障。一方、失明(視力の良い方の眼の矯正視力が0.05未満)に至るもので多いのが、白内障と緑内障、そして加齢による黄斑変性。

(※3)「VISION 2020」 (英文のみ)

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