加齢性の眼の病気

加齢性眼疾患 白内障、緑内障、加齢黄斑変性とは 

高齢社会に入り、加齢に伴う眼の病気も増えています。代表的な病気に「白内障」や「緑内障」、「加齢黄斑変性」があります。

 白内障は、目の中でレンズの役割をする水晶体が濁ってしまい、ものがかすんで見えたり、まぶしく見えたりする病気です。白内障は、よく「白髪(しらが)と一緒」といわれることがありますが、それは歳を取れば誰もがかかってしまうからなのです。幸いなことに、今は水晶体を取り除いて眼内レンズを入れる手術を行えば、白内障の症状を改善できます。

緑内障は、視神経が傷ついて視野が狭まっていく病気です。視神経が傷つく原因として、眼球の圧力(眼圧)が上がることや、何らかの理由で視神経が弱まり正常な眼圧にも耐えられなくなることが挙げられています。視野は徐々に狭くなるため、なかなか気づくことができないうえに、失った視野を取り戻すことができません。また、緑内障は放っておくとどんどん進んでしまうので、眼圧を下げて病気の進行を抑える治療が行われます。

加齢黄斑変性は、加齢により網膜の中心である黄斑が障害され、見ようとするところが見えにくくなる病気です。この加齢黄斑変性は、日本においても1998年から2012年にかけて、有病率が2倍以上と増加傾向にあります1)。滲出(しんしゅつ)型と委縮(いしゅく)型というタイプがあり、日本人に多いのは滲出型加齢黄斑変性です。この滲出型のタイプは、早期に治療をすれば視力を維持できる可能性があります。

1) 橋本佐和子, あたらしい眼科, 2019,36(2):135-139

 

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